12/10の主張
            文は田島薫



(文化度について)

なんだか日本の世の中、知らずに、かっことか、見栄だけがやたら

価値観の中心になっている感じがする。


あいかわらず出身校や、所属会社などを異常に意識するわりに、

そのへんの居酒屋などで他人の話してるのを聞いてると

仕事場の話か他愛ない芸能やスポーツ以外、哲学的な議論などを

しているのをあまり聞いたことがない。


テレビのコマーシャルは、サラ金、エステ、かつらといったもんが

主流で、けっこう繁盛しているようだし。


「世界的に活躍している」友人のイラストレータも、

彼の外国人の友人から、日本人は一般に自分の考えがないから

会話が退屈だと言われたと聞いたことがある。


ただ他人に恥を見せないためだけに、ひたすら働き、

ゆっくり自分でものを考えたり、感動したりということが

ふだんは不必要かのように、みんなやって来たのかも知れない。

(本当はそんなことはないとも言える)


仕事の少ない不況はいい機会だから、生活から離れて楽しく、

「沈思黙考や瞑想」を思い出してみようではないか。


…大きなお世話だ、自分の頭のハエを追えって?


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