9/24の日記          文は田島薫



昨日は本を読んだ。で、おしまい。


じゃ、せっかく開いてくれた人にわるいので、何か書くことにします。


ほんとはばんばん沢山読んでる読書家みたいに見せたいとこなのだが、

実は3週間も前にここで書いた探偵小説の最初の部分で止めていた残り

を読んだのだ。しかも、数十ページまた読み残してしまった。


私は本を読むのが遅いんだけど、前日には未読だった昔の芥川賞作品を

2時間で一冊読破しているから、それほど頭が鈍いせいではないはず、

と思っているので、遅くなる理由を考えてみた。


たいてい評価を受ける作品って、本筋の他に、作品舞台の社会環境や、

時代背景を、エピソードやらなんやらで事細かく表現しがちで、

煩わしいと思いながらも、全部理解しようとしてしまったり、関連する

他のことを考えだしたりしているうちに本筋の流れをちょっと忘れて

しまったりするせいじゃないかと思うのだ。


この日も地方大衆誌のトリビューンをからかったような描写がいくつも

出て来たりして、そう言えば、シカゴトリビューンの人気コラムニスト

のボブ・グリーンが10年も前の小さな性ゴシップに自分で触れた後、

匿名読者投書によって社を辞職したという最近の報道を思い出して、

よく知らないのに、やっぱりトリビューン誌ってただ世間の顔色ばかり

見るB級誌なのかなと思ったりしてしまった。


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