11/5の主張             文は田島薫



(物質至上あがき主義についてパート2)

日本中の人々が、毎日を気持ちの余裕なく過ごしているようだ。

中小零細の企業だけでなく、大手で業績のいい企業の社員でも、

例外ではない。

業績のいい企業だって、たいていはバブル後の悪戦苦闘の末、

社員の首切りや、下請けなどのコスト削減でやっと数字のつじつま

合わせの状態だし、そごうやダイエーなどのように、無理矢理の

つじつま合わせ、粉飾決済を隠している企業も沢山あるのだ。

いつ自分がリストラに合うかわからない状況の中では、多少人より

給料が多くても将来に不安を持ち続けるはずだ。


で、バブル時に設定し、稼働中の生活レベルパターンをいきなり

落とせと言われても、世間体もあるし、けっこう余裕がなくてもなんとか

つじつま合わせをしてしまうのだろう家庭内でも。


で、背伸びでがんばるそういう人たちが上からじゅんに、自分たちの

収入の減額に大抵抗して余計に働こうとするので、下に行くほど、

しわ寄せが来て、見栄の余裕も持てない最貧困層ができるのだ。


自分たちの位置を確認し、社会全体の仲間たちにみんなで目を配ろう。

今持っているもの、欲しがっているものがほんとうに必要なものか、

それの価格や料金は社会的にみて、不正のない適正なものかチェック

しよう。


いいなりで、おだてられ、なりゆきで、金を使い、つじつまあわせに

鬼のように働く、って形の、文化はそろそろやめにしよう。


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