5/20の主張             文は田島薫



(役所の仕事について)

テレビで知ったんだが、癌治療の外科手術以降をフォローする専門科、

腫瘍内科医が米国の1万5千人(15万人?)に対し、日本は100人で、

治療技術も遅れているそうだ。


日本で使われている抗癌剤はおとなの癌の大部分に無効で、半分以上が

欧米では認可されていないそうだ(99年版現代用語の基礎知識)。


逆に欧米では新薬の開発が日進月歩で、どんどん臨床試験し、認可

されているんだが、普通に治療に使われ効果が報告されている薬でも、

日本では認可されてないものが180もあるそうだ。


厚生省によると、製薬会社からの申請がないからだといい、製薬会社

のほうは、申請手続きが厳しく、欧米で認可された薬も改めて臨床試験

しなければならず、4年ぐらいかかるのだと。すすんだ技術のほうで

認可されたものを、遅れたほうが試験するどんな意味があるのだ。


厚生省は批判に対して、昨年、学者に認可のガイドライン作成を依頼

したそうだが、今日にいたってもできてないそうだ。


数カ月の命だと言われて、1日も早い新薬認可を訴えている患者たちに

厚生省はどんなリスクを恐れているというのだ。問題を探したいなら

認可後平行してやればすむじゃないか。


製薬会社の利・不利益より、国民の命を守るほうが基本のはず、

厚生省は一括認可するべきだろう。



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