5/13の主張 文は田島薫
(役人の仕事について)各地の県庁職員のカラ出張が問題になったのはついこの間のことだが
先月、テレビで裏金作りを内部告発しようとした大阪高等検察庁の
公安部長が出演直前の当日、小さな脱税容疑で大阪地検に逮捕された。
それに関連して、奈良地検でも元検察官がカラ出張の事実を告発していた。公開された経費の収支報告書の数字は毎年、端数なしの
10万〜100万円単位で、ピッタリ同額だった。会計検査院のチェックは
それでずっとパスだったということになる。
そしてなぜか内訳部分は後で黒くぬりつぶされていた。
その後、カラ出張は危なくなってきたので、ほんとに出張することに
して、全て名目だけの慰安旅行だったと。
森山法相は調査の結果奈良地検にそういった事実はないということがわかったと報告していた。奈良地検に問い合わせたのかも知れない。
先日は中国の領事館に亡命を求めて飛び込んできた北朝鮮の人々を門内に入り込んで捕まえようとする中国警察官を、ぼーっと、傍観
する日本職員が、支援の韓国メディアのビデオカメラに映っていた。
国際法や国内法を順守するというより、事なかれ主義と自身の保身のみで、殺されるかもしれない他の人間の立場に意識が働かないのだ。
日本の役人はみんなそういったもんで、仕方ないのだろうか。もうちょっと、自分たちの頭で判断してもクビにはならないと思うが。
万一クビになっても、「世間に訴える」という新手もあるんだし。
役人の自覚が無理なら、我々主権国民が役人のあり方を考えてみよう。