3/25ののらねこ
      文は田島薫



天気は晴れだ。朝出勤するとドアの前のサラは空だ。

エサを入れておく。(ここまで前回の流用)

(こっからがちがう!)ねこが来た。


事務所の中にいると、りんりんと鈴の音が、あたりを動き

まわっている。

さては鈴白(鈴志郎だったが長くて書くのがめんどうなので改名)

だろうと、出て行くともう姿が見えない。エサもほとんど減ってない。

変だなと思ってると、また鈴の音が動きまわるので、すぐ出てみると

階段の途中に新人のきれいな白猫がいる。

呼ぶと、立ち止まってこっちを見ている(このパターンばっかり)。


汚れてないし、鈴もつけてるし飼い猫かも知れない。

えーいこのさい、客は選ばないことにしよう。

「きょうののらねことかいねこ」ってことでどーだ。


しかし考えてみれば、鈴をつけたのらねこということになってる

鈴白もひょっとすると飼い猫なのかも知れない。

家でエサを食べてから、また、のらねこにまじって、外のエサを

食べてればあんなに太っている理由がつく。


よし、飼い猫でものらねこスピリッツをもったねこには、名誉ある

のらねこの称号を与えちゃおう。(くるしい〜)。


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