新連載●文はクボユーシロー

貞熊おじさんの事件簿1



7月21日(日)朝6時55分、東京駅構内でコンビニ店長が刺殺された。犯

人は菓子パン、おにぎり、コーヒー牛乳(合計550円)を万引きした

男。22日現在、逮捕されていない。ここでこの犯人について推理して

みる。

1. 報道では犯人は30歳ぐらいの男でこざっぱりしていたとあるが、ホー

ムレスだったのか。

2. 男は万引き常習者だったのか。

3. 何のために刃物を持っていたのか。

まず1について、

東京駅周辺は新宿ほどでないがホームレスは多い。しかし日常的に駅周

辺をねぐらにしてる者が食べ物を得る手段として万引きはあるのか、駅

構内の店で。目撃者の証言による推測年齢や身なりからも男はホームレ

スとは考えにくい。

2について、

お客の少ない早朝に550円の食料を万引きする常習者はいるのか。

3について、

最初、店長に捕まった万引き男はおとなしく事務所に行った。店長は再

度逃げようとした犯人を追いかけ、もみ合って刺されたのである。で

は、この刃物を男は犯行の為に用意したのか、それとも日常的に持って

いたのか。もしこの犯行の為に、逃げる為に予め用意したのであれば、

男は事務所につれて行かれる前に刃物をちらつかせていただろうし。だ

いいち550円の万引きで改めて刃物を準備しないだろう。小言だけで帰

してくれると思っていた男は事務所内で店長に『何か』を言われた。

『やばい』と思い急に逃げた。そして追いすがる店長を日ごろ持ってい

た刃物で刺した。もみ合いの中で相手を死に至らしめるほどの刃物使い

は日常的所持及び刃物による傷害犯罪経験者を推理させるに十分であ

る。 つづく



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