1/21の日記          文は田島薫



先週末に図書館に行くと、ずっと棚をチェックしていた

2・3年前の天童荒太のベストセラー上下があったので、

モンクと志ん生のCDと一緒に借りた。


家には読みかけの古典文学書があるし、通勤の電車の中用の本も

別にある。けっこう読むのが遅い私なのに、いっぱい抱えて、


新聞も読まなけりゃならないし、ギターの練習もあるし、

テレビも見てしまう。


借りた本はうわさ通りに引き込まれたが、朝の4時ごろまで

読んだのに、まだ上巻の最後まで50ページは残った。


時間を消費する長篇は読む前にどうしても構えてしまうし、

最後の1行がすべてだなどという、評もあったので、後だけ

読んでおしまいにしようかとも考えたのだが、ちょっと

賭けのような気分で全部読もうと決めた。


読みながらも少し醒めた気分もあって、私は本当の読書好き

ではないのかも知れないと思った。




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