12／30ののらねこ 文は田島薫
やっぱり、今朝も一番に、つーとんがいた。ドアの前におすわりして、エサが出るのをおとなしく待っている。
連休が続く前なので、肥満ぎみのお客さんだけど多めに入れてやる。
でも、いつも食べきれないほど入れているので無意味なんだけど、
後のお客さんのためもあるわけで。
しかし、常連のお客さんは太ってるのが多いし、鈴をつけた肥満偽のらねこまで来るので、食べ過ぎさせちゃってるのでは、と
思うくらい、あまりお客さんたちの食料事情に緊迫感は感じられないけど、
中には要領が悪くてはらぺこのお客さんもいるはずだ。
3日以上は空けないように気をつけてはいるのだけど、みょうに皿が空の時期が続くこの時期をお客さんたちはどう感じているのだろうか。
なんとなく危機感を感じていて、みんなが喰いだめしているのかも知れない。何度か見に行ってもお客さんの姿は見えなかったんだけど、
きょうも、二度ほど空になった皿にそのつどエサを多めに入れなおした。
もちろん帰る時はさらにあふれるほど足すんだけども。世の中には、あまり快適ではない正月を過ごす方たちがいるのだ。