12/24の主張             文は田島薫


(乱暴案について)

イラクが国連による大量破壊兵器の無条件査察に応じているにもかかわらず、

米国はイラク攻撃を前提に準備を進め、報告書不備などを口実にした攻撃実行の

機会を待っている。

日本は米国支援の一環として、とりあえずアフガンの治安支援としてインド洋へ

イージス艦の派遣をした。

イラクのフセインは大量破壊兵器を隠しテロ集団アルカイダとも関係し非民主的

独裁者だから壊滅させるべきだ、というブッシュの宣伝を日本はなんとなく

受け入れている形だ。

北朝鮮の金正日に対しても同じような反応をする日本人たちがいる。


大量破壊兵器を持ってるのが悪けりゃ、米国が最悪だろうし、フセインが独裁者に

なったのはきのうきょうではないし、アルカイダとの関係の証拠もないのに、

なぜ、今イラクを攻撃しなけりゃならないのか。

ブッシュが張り切っている理由は、ニューヨークテロをはずみに正義の指導者と

いったイメージを売り込む時期大統領戦への宣伝であり、イラクの石油の利権も手に

入れば一挙両得といった考えからだ。

北朝鮮に対しての米国の武力攻撃案が消極的なのは、あまりそういった旨味がない

からなのだし北朝鮮がテポドンを韓国や日本に発射したって米国本土にさえ来なけりゃ

知ったこっちゃないと思ってる可能性は大なのだ。


そんな背景も無視して、米国の宣伝を鵜のみにし、イラク攻撃に反対することより、

攻撃時の米国支援の方法のみに気が行き、北朝鮮に対しては拉致問題に固執し相手は

食料難だから、コメ支援をカードにして強気に出るべきだとか、軍事攻撃さえする

気概が必要だ、などと言ってる視野の狭い行き当たりばったりの軽はずみ政治家には、

気をつけよう。


そういう勇壮な発言者は、そういった行動による飢えや、攻撃の犠牲になるのが

自分の家族だったら、と想像したことはないのだろうか。


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