12/9の日記          文は田島薫



週末の金曜はクボセンセイが今年音信不通の山里一人暮らしの

友人を訪ねて、長野へ1泊の旅に出る!と宣言して休んだので、

夜、いつもの立ち飲みへはひとりで行った。

毎日欠かさず来る常連の3人組がいて、クボさんは

と聞かれたので、少し美談めいたその話はココ通のゲストブックにも

書き込んだし、打ち合わせに来た近所の社長にも伝えたし、

そこでも伝えた。

まもなく、3人組は次の計画があるらしく出て行った。

店内の客は私ひとりだけになった。

そして帰るまでの1時間半弱だれも来なかった。

最近客足が減って来てはいるが、こんなことは初めてだった。

で、店番の女主人と世間話をしたりしながら、感心なクボセンセイの

「友情」旅(?)を思い浮かべながら飲んだ。


日にち変って、きょう、

出勤して来た彼は、元気そうに「群馬行って来たよー」と言った。

「あれ、長野じゃないの?」と聞くと、

「長野はさむそーだから群馬にした」だって、

祖父のふる里を訪ねての旅に変更したそうだった。


どうも、結局こっちの深読みで、彼はただどっかに行きたかっただけ

のようだった。


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