12/9ののらねこ
      文は田島薫



きょうは朝から湿った雪模様で、寒さも力いっぱい厳しい。

階段が歩きやすいように雪かきしておいたし、

暗くなって雪も少し上がったようなのに、だれも顔を見せない。

のらねこたちは屋根があって少しでも床の冷たくない場所を

見つけてじっと寒さに耐えたり、少しでもましなねぐら探しを

考えたりしているのだろう。

それと、寒い日に毛が濡れる行動はまずいのだろう。

完全に雪やみぞれが上がるのを待っているのかも知れない。


昼間はかわりにカラスが2羽来てエサを食べちらかしてから帰った。

降り続ける雪や屋根の白と、止まったり飛び去って行くカラスの

黒が、調和して美しい。

カラスたちは元気そうだ。


それにくらべ、寒がりのねこたちはのらねこだって、できれば

暖かい部屋やこたつでまるくなっていたいはずなのだ。

それなのに、いやでも戸外で寝なけりゃならない彼らは大変だ。

それでも、毛皮を着てる分、人間のホームレスよりは楽なのかも

知れない。


天気と同調して湿っぽくてありがちな話になってしまったけど、

次回は彼らに楽しい話題を実演してもらう予定です。


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