8/19の主張 文は田島薫
(温室育ちについて)世の中あいかわらず不況だと言われて、国中慌てている感じだけど。
一番大変なのは、下請け受注の中小零細や、自営業者たちだけだ。
大手や中堅企業、公務員なども、リストラや賃下げなどで大変だと
思っているかも知れないが、大きな勘違いだ。
ためしに、転職を目指して早期退職でもしてみると桁違いの厳しさを
実感するはずだ。
どこもリストラ、リストラっていかにも合理的なようなことを言っても、残った社員だけが幸福で、辞めた人間に明日はない。
それでも退職金をもらった者はまだ幸福で、大変なのは何の補償もなく
スパッと切られた下請け会社や、生活のために安時給でこき使われる
臨時社員やパートで、正社員数と逆でこっちの比率がだんだん大きく
なってきているのだ。
破産状態の国の借金から湯水のように高給をとっている特殊法人や役人、公的資金導入された大手銀行がある一方、安給料で死ぬほど
働かせられている人々と働きたくても全く仕事がない人々がセット
で存在するのがこの国です。
これの根本原因は、もうすでに経済が斜陽状態だという現実を見ようとしないで、自分の給料だけを確保しようとした連合などの組合や
大手の労働者たちかも知れない。
彼らが産業全体の労働構造を見て、みずから減給を訴えていたら、
下請けの切り捨てもリストラもなくすんだかも知れないのだ。
今からでも遅くない、高給の大手や公務員の方々は減給を申し出よう。その他の方々は高収入に憧れず、できるだけ賃労働は少くなくして、
貧しくても自分のしたいことを楽しもう。