4/30の日記 文は田島薫
安楽死殺人事件に触発されて、先週「主張」で、以前から感じていた「植物状態」の人のコミュニケーションのことを書いたが、
同じタイミングで同じように考える人がいたらしく、体が動かず、
口もきけない脳性麻痺の子供に独自の教育をして、やっと動く指で50音を
差させて自己表現を可能にさせた結果、彼は11才にして、大人顔負けの哲学的
な文を書く詩人になったという話をテレビでやっていて、少し驚いた。
その教育というのは、芸術から、天文学、哲学、科学あらゆる分野のものを、画像と簡潔な文で、次々見聞かせてゆくというもんだった。
多分些末な部分は省いていくために、本質を見る目が育つんじゃないかと思った。
子供って、大人が考えるよりも認識力があるもんだと感じていたが、集中することで、天才はより生まれやすくなるのかも知れない。
ま、なにごともあきらめずにがんばれば、奇跡が起こることもあるのだろう。